趣味と仕事

少し前に見かけた記事ですが、記録しておきます。それはjkondoさんの"無趣味のすすめ"という記事なのですが、村上龍さんの言葉を引用しています。

現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて安全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。*1

趣味の中で"人生を揺るがすような出会いも発見もない"とあるのですが、やってみたいこと興味のあることが趣味の土台であり、仕事にもそういうような自分の指向性が根本にあることで、より良い仕事、つまり失望も歓喜も興奮や真の達成感や充実感へのステップになるのではないのかなと信じています。無趣味は世界を知る広がりを抑えてしまい、魂のないプロフェッショナルになってしまうのではないかと。しかし、

プロフェッショナルを志向するということは、批判を受け入れるということであって、「録音品質が悪い」と言われたら自分の仕事を否定されたというように重く受け止めて、必死で改善しようとする。そういうことでようやくそれは趣味の域を脱することができるし、自己満足から抜け出せるんだよなあ、と思います。*2

批判を受け入れられることが、仕事と趣味の大きな違いなのかもしれない。その上で改善に努力することで、認められ、自己満足から抜け出せる。当たり前のようだけれど、いろいろなものを感じながらプロフェッショナルを目指し実行していき、レベルの高いものにしていきたいものです。